よくある食品用ポリ袋の材質の違いについて

2017年04月03日(月)

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湯煎によるポリ袋調理に使用できるポリ袋は、高密度ポリエチレン(HDPE)製のものと、複合フィルムでできたナイロンポリ袋です。
加熱・保存両方の観点から他の材質のものは不向きです。
加熱温度が90℃以下である低温調理の場合は、低密度ポリエチレン(LDPE)、ジッパー袋などの透明ポリ袋も使用できます。

「ビニール袋」は誤用!?

現在日本で家庭用に売られているいわゆる「ビニール袋」と呼ばれている透明な袋は、ほぼすべてがポリエチレン製なので、「ポリ袋」とするのが正解です。
燃やすとダイオキシン等環境ホルモンが発生するとして社会問題になった昔のいわゆるビニール袋は「ポリ塩化ビニル」「ポリ塩化ビニリデン」など塩素系プラスチック系(塩ビ)の袋でした。実をいうと、日本では「ビニール(=プラスチック)で出来たビニール袋」は家庭用としてはもうほとんど売られてないのです。言葉だけが残ってしまったのですね。

誤解されていることが多いのですがポリエチレンは加熱しても「有害物質が湯に溶けだす」ということはありません。
燃やしても二酸化炭素と水しか出ません。(日本の規格に準じた食品用のポリ袋に限ります)
自治体にもよりますがLDPE・HDPEポリ袋は「可燃ごみ」として処分可能です。

  • 焼却炉の燃焼温度などの都合で不燃と定義している自治体もあるそうです。

低密度ポリエチレン(LDPE)

いわゆる透明なポリ袋。ビニール袋やジッパー袋などと一般的に呼ばれているもの。
透明度が高く、柔らかいのが特徴です。
耐油性、耐熱性が低いため、加熱調理には向きません。
加熱しない調理や、90℃以下で温度を管理できる低温調理器での調理は可能です。
高密度ポリエチレンのものに比べて酸素も透過しやすいため、食品が酸化・劣化しやすいという点で長期の保存にも不向きです。

耐熱温度 70~90℃
融点 95~130℃

高密度ポリエチレン(HDPE)

半透明でカサカサした感触のポリ袋。材質が「ポリエチレン」としか表示されていない場合は、透明なら低密度ポリエチレン、半透明なら高密度ポリエチレンと判断して問題ないと思います。
低密度ポリエチレンと比べて、耐水性、耐アルカリ性、耐酸性に優れ、酸素を透過しづらい素材です。
柔軟性が少なく裂けやすいのでトゲトゲしたもの(穴が開く)を入れるのには不向きです。

耐熱温度 90~110℃
融点 120~140℃

商品・メーカーによって厚みはさまざま。 厚い方が丈夫で加熱調理向きですが、厚いぶん固くなるのでゴワゴワします。用途に応じて使い分けたいところです。 たくさん使う場合はロールのポリ袋が便利。スーパーのサッカー台にある薄めのロールポリ袋の厚さは0.006ミリのものが多いですが、ちょっと薄くて裂けやすいの、調理に使用する場合は少し厚みのある0.01mmがおすすめ。

私がレギュラーで使っているのは紐で吊るすタイプのポリ袋、フクレックス9号・13号と、ロールのジャパックスレジロールです。個人的には0.01mm程度のものが使いやすいと思います。湯煎調理にも調理工程全般にも手軽に使えます。

商品名 メーカー 厚さ
お料理パック ワタナベ工業 0.025
U-15フリーザー用 日本サニパック 0.015
食品袋うす手 コーナン 0.01
レジロール ジャパックス 0.01
レジロール 日本技研工業 0.01
ミシン目ロール ニッコー 0.01
アイラップ 岩谷マテリアル 0.009
フクレックス 福助工業 0.008〜
ニューソフトパック シモジマ 0.007、0.009
ひも付ポリ袋 ダイソー 0.007

ナイロンポリ袋

ヒートシール性に優れたポリエチレンと、ガスバリア性と酸化防止能力が高いナイロンの複合フィルムで、真空包装などに使われます。
材質が丈夫で耐熱にも優れています。ヒートシーラーで熱融着することで密封でき、加熱調理が可能です。
脱酸素剤・乾燥剤を入れることができ、-40℃〜100℃30分の高温ボイル殺菌まで(商品によるので確認してください)

ヒートシーラーが必要になりますが、しっかり密閉できて袋が丈夫なのでスープやシチューみたいな水分の多いものを汁漏れを心配せずに持ち歩くこともできて便利です。

使用できるヒートシーラー

インパルス式ヒートシーラーやクリップ式ヒートシーラーの他に、脱気タイプで真空パックにできるものもあります(機種によって専用のナイロンポリ袋が必要なものもあります)。

耐熱フィルムのオーブンバッグ

-40℃から220℃までOK。電子レンジからオーブン調理までできる、耐熱フィルムでできたオーブンバッグ。
これなら湯煎料理のみならず、オーブン料理までできてしまいます。

調理用耐熱フィルムで包み焼き

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